うわさNEWS

うわさNEWS 9月13日
9月か10月にCOOLPIX B?

2015年6月28日日曜日

A とGRのコンセプトは割と違う?

「BE YOUR EYES.」 GRはまるでミギーのようだ

先日、リコーのGRⅡが発表されましたね。レンズやセンサーなど基本スペックはそのままにWiFiとNFCが追加され通信面が強化されたようです。
前回のGRがセンサーサイズ1/1.7型からAPS-Cに引き上げられレンズや画像処理エンジンなどが刷新されたことを考えれば今回は小規模なアップデートにとどまったみたいですね。。。(AⅡチャンスですよ!)

AとGR

AとGRは2013年のほぼ同じ時期に発売されました。
沈胴式の単焦点28mm f2.8のレンズや約1,600万画素のAPS-Cセンサーなど基本スペックが一緒だった両機は否応なしに比べられました。

 その結果はみなさんご存知のとおりですが、カメラとして好みは置いておいて、確かにGRのほうがいくつかのスペックでAを圧倒していました。
ボディサイズ、重さ、シャッタースピードの最高速、価格、、、そのほかにもNDフィルターや別売りワイコンなど細かい機能やオプションでもGRが上回っていました。
またスペック面だけでなく操作性に関してもGRのほうが煮詰められていたと思います。
操作性の好き嫌いはあるにしても、例えばAでは露出の+-を変更したい場合でも片手では無理で、常に両手での操作を要求される感じです。
Aが勝っていた所といえばF22まで絞れるところくらいですかね。(冗談)

GRは「最強のスナップシューター」という一貫したコンセプトのもとで長年のシリーズを通して進化してきたカメラです。
スペシャルサイトを読んでいただくとおもしろいですが、このカメラには写真を撮るという行為に対してのとても哲学的で本質的な思いが込められているのがわかります。
一部を抜粋します。(すでにGRⅡサイトですが抜粋部分の内容は引継がれています。)

BE YOUR EYES

     「写真とは」
社会との対峙が写真の本質であり、
芸術はその結果に過ぎません。
そして、偶然が必然に変わる時、
それは作品として時間を越えるものになります。
(中略)
だから、カメラに大切なことは、
ニュートラルであること。
撮影者の眼と、手と、心と同化していくことです。
「スナップとは」
写真撮影の基本はスナップだとGR は考えます。
1秒先にどんなドラマが待っているか。
そこに反応できるかが、写真の魅力であり、奥深さです。
(中略)
スナップは、まさに写真の醍醐味が集約されたスタイルです。
いつでも、素早く、
高画質で応えるカメラを持ち歩くこと。
GR は最強のスナップシューターを追求し続けます。

かっこいいですね~。
多少アナクロニックに映る部分もあるかもしれませんが、はっきりと輪郭をもったカメラのコンセプトが描かれています。決してスペック至上主義ではなく、「こういうカメラが作りたい」「カメラにこんな魂を宿すんだ」っていう開発者の息吹みたいなものが感じられて私は好きですよ。



さて、そんなGRに対してAのコンセプトはどうでしょうか。
残念ながらスペシャルサイトは閉鎖されてしまい詳細を見ることができなくなってしまいましたが、パンフレットの1ページには次のように紹介されています。

手のひらサイズの一眼レフクオリティー。
至高のパフォーマンスを凝縮した、究極のCOOLPIX。
画質、操作性、耐久性、そしてシステム性。カメラとして備えるべきあらゆる資質においてCOOLPIX Aは、プロフェッショナルの要求に応えるニコンDXフォーマットデジタル一眼レフカメラに比肩する、極めて高い能力を秘めています。コンパクトカメラであることを誇りを持って主張する、小型軽量でシンプルなフォルム。他とは一線を画す、自信にあふれた高い質感。COOLPIX A。撮る喜び、持つ喜びをいつも感じていたい、すべての人に。

GRに比べて文章の雰囲気がずいぶん違いますね。社内の企画書をそのまま持ち出してきたような現実感があります。笑
注目したいのは「一眼レフクオリティー」と「究極のCOOLPIX」という言葉です。
「一眼レフ」と「COOLPIX」は両方ともニコンを代表するキーワードですが、それ自体が商品コンセプトの核になってしまっています。
一眼レフの性能をコンパクトカメラに落とし込むこと、そしてCOOLPIXブランドのフラグシップ機を開発すること。言ってしまえば、両方の言葉がニコンという会社内部で完結していてGRのような「写真とは、カメラとは」みたいな根源的な問いかけやコンセプトの深さがありません。
GRが「写真文化における最高のスナップシューター」を目指すのに対して、Aは「一眼レフありき、ニコン社の最高のコンパクトカメラ」を目指していた、と言い換えることもできるかもしれまんせん。
デジカメwatchさんのところに開発者の当時のインタビューが残っていますが、これを読んでいてもやっぱりAは一眼レフありきのカメラなのだと感じます。例えば、なぜレンズを28mmにしたのかという問いに対し、「一眼レフ交換レンズの実績から需要の高い焦点距離」という答えが最初に出るくらいですから。

ニコンはCOOLPIX Aを発表した同じ年に一眼レフ機Dfも発表しました。多くの人にそのコンセプトが支持され2014年のカメラグランプリを受賞しています。
コンセプトだけでカメラを買うわけではないけれど、「A」という名前にはCOOLPIXブランドを牽引してほいうという思いが込められているのだし、後継機ではもう一歩そういうところにも踏み込んで欲しいなと思います。




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