COOLPIX A のレンズは焦点距離18.5mm(35mm換算で28mm) F2.8の単焦点です。絞り羽根は7枚虹彩絞りを採用しています。
ニコンにとって初の高級コンパクトデジタルカメラになりますので、歴史のある光学メーカーとしても自信作のレンズに仕上がったそうです。使ってみると高い解像力はもとより、とてもなめらかな描写をしてくれます。
レンズなどの光学系とセンサーが同じユニットとして最適化されて設計されていますので、一眼レフよりも画質面で有利な場合もあるそうです。
なので「一眼レフクオリティー」なんて表現よりもいっそ「一眼レフを超えた!?」くらいの曖昧なキャッチフレーズにしたほうがもう少し客の食いつきが良かったかもしれませんね。良くも悪くも「一眼レフ」という存在ににニコンはこだわりがあるのでしょう。
購入する側からするとズームレンズが普通になっている昨今において、あえて単焦点レンズを出すというのはよほど描写性能に自信がないと無理だと思うので発売時の期待はすごく高かったです。自分も含めて、やっぱりズームレンズのコンパクトカメラでは画質に満足しない人がけっこう多いたと思いますので。
さすがにAPS-Cセンサー+専用設計単焦点レンズという組み合わせは素晴らしく、撮影時のモニターではわからなくとも家に帰ってパソコンで見たときに画質の良さにびっくりすることが多いです。
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F4 ISO400 【link to flickr】 |
沈胴式ということも大きなポイントです。このおかげでどこへでも持ち歩けます。
ミラーレスカメラの登場でレンズ交換式でも十分ボディが小型化されましたが、レンズ部分がどうしても出っぱってかさばるので毎日持ち出すのには抵抗感が出てしまいます。
個人的には沈胴レンズが「ウィーン」と繰り出されてレンズバリアが開く機械的な部分も好きです。愛機には割りとこういうどうでもいい楽しさも必要だったりすると思います。
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F8 SS1/640 ISO320 【link to flickr】 |

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